2013年2月21日木曜日

男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ:第138回「『パワプロ』最新作とダジャレについて」_1

著者近影  いくら現実世界さながらのグラフィックになっても,臨場感溢れる音を表現しても,ゲイムはあくまでゲイム。仮想現実なの。そしてゲイムである以上,現実世界では起こりえないことが,ゲイムの世界では起こってしまうわ。  例えばRPG。現実世界では気付いたらいつの間にかレベルが上がっているわけで,ゲイムのように敵をあと何匹倒したらレベルアップという目安なんかどこにも表示されないの。敵を倒した途端に,ちからやすばやさやかしこさが上がるわけでもなく。うんのよさに至ってはレベルがアップしたからといって上がらないしな,実際問題。  それを言いだすと,ターン制の戦闘もおかしいわよね。わざわざ相手と交互に一撃ずつ攻撃し合うのって,相手と分かり合っちゃってんじゃんって思っちゃう。「殴ってこいよカカロット,リネージュ2 RMT! 貴様の本気はそんなものか! お遊びはここまでだ」的な。  呪文だってそう。急に今この瞬間,火の魔法を覚えるっていうことからして不自然なのよ。きっかけは思いつきかもしれないけど,最初のうちは失敗してそれを試行錯誤してだんだん強くなっていくものだと思うの,アラド戦記 RMT,魔法も。  結局,いくらリアルになったからといっても,ゲイムはゲイムだってこと。現実のこの世界は,気付いたら大人になってるし,レベルも上がってる。そういうもんだと思うんだ私は。だから,ちょっと前の自分と比べて成長してないって嘆いちゃダメ。経験値をためる努力さえしておけば,ある日気付いたときに,レベルアップしてるって実感できる時が来るんだから。  ……で,ここからは現実の世界における疑問なんだけど,人はなぜ年をとればとるほどダジャレを好むようになるのかしら? 高校の頃の私は,どれだけ年をとってもダジャレだけは言うまいと心に誓っていたわ。ダジャレの何が面白いのか。  例えば「ドラゴンボール」において,界王様の前で悟空が言ったことで一躍メジャーなダジャレとなった「ふとんがふっとんだ」。イヤ,いくらナイフのように尖っていた高校時代でも,漫画内におけるダジャレは許せたのよ。漫画だと空間というか間が表現できるから。でも,実際に一般人に口に出されると,それはもう有罪。あれは悟空が言って界王様が笑うから成り立っているという,キャラクターありきのダジャレなわけ。それをスーパーサイヤ人でもない,そもそもサイヤ人はおろか宇宙人ですらない人間が言って何が面白いのか。私にはいい,ドラゴンボールに謝れ。  ……そんな高校生だったわ私ってば
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